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地域猫ちゃちゃ君からのメッセージ~旅立ちの宝物 [猫のおはなし]

静岡市清水区のトリマーのコミントさんから、保護猫のちゃちゃ君の
おはなしをお伺いしました。

コミントさんは、高齢だったり、体が不自由で里親さんに
行くのが難しいわんにゃんさんを家族にしてくれています。
そんな毎日をつづったブログがこちらです。


☆co.mintのひとりごと
https://comint1122.blogspot.com/




5月14日の朝、ゆっくりとしか歩けない野良猫さんがいると
宅急便屋さんから声をかけれらたそうです。

時々コミントさんが見守っていた地域猫のちゃちゃ君のようでした。
シャーシャー怒るけれど、逃げることができず、かなり体調が
悪そうだったそうです。
ごはんでつって、なんとかキャリーに入ってもらい、
お店で保護してくださったそうです。

DSC06935.JPG

見守っていたころに比べると、かなりやせてしまっていて
心配だったそうです。

その後、病院で診察をしていただいたそうですが、一通りの検査でも
そんなに悪いところはなかったそうです。
脱水があったので、点滴とお薬をもらってお家で見守ってあげることに
したそうです。
コミントさんは、数日したらちゃちゃ君が元気になって、また
外に戻してあげられると思っていたそうです。

ところが、翌朝、ちゃちゃ君は亡くなっていたそうです・・
急な旅立ちでショックだったとコミントさんからお伺いして、
ちゃちゃ君とおはなしをさせていただきました。

ちゃちゃ君は、お腹の具合と少し胸が苦しかったと話してくれました。
ゆっくり歩いていたのはそのためだったそうです。

ちゃちゃ君からのメッセージです。

ち「夜中にそのまま亡くなったんだよ。
  だから苦しくなかった。
  気づいたら天国だった。
  もう胸の苦しさはないし元気だよ。

  くろちゃんのことは心配だけど、
  ごはんをたくさんもらえているから大丈夫。
  僕はたくさんの人にかわいがってもらえたよ。
  だから幸せな人生だったよ。
  気ままな猫生活ができて自由でいられた。

  もう次の転生のことを考えているよ。
  コミントさんのおかげで飼い猫になろうと思えた。
  最期に安らかに旅立てたから。
  人って優しいね。素晴らしいね。
  コミントさんみたいな人のところに行くよ。
  友情を深めてみたいんだ、人と。
  僕はたくさんの宝物をもって旅立てた。
  僕にはなむけを送ってくれてありがとう。

  たとえ一時であっても、僕らは人と絆を結べたことを
  忘れない。
  それは次の転生につながっていくよ。
  だから心配しないでね。ありがとう。」

私「次の人生で、しっかり人と生きてね。」

ち「コミントさんにありがとうって伝えてね。」

ちゃちゃ君からのメッセージを読んで、コミントさんがお気持ちを
伝えてくださいました。

==============================

うちに遊びに来ていたのも何かのご縁だと思います。
半日ぐらいしかうちに保護してあげる事はできませんでしたが
次の日にはもう少し広い場所を用意して、砂のトイレも入れて
タオルも敷いてあげようと思っていて、もう少し家庭の猫ちゃんの
生活を味合わせてあげられるかなと思っていました・・・

つぎの転生では飼い猫として人間と関わり合いをもって、
野良猫では味わえなかった猫生活を送ってほしいと思います。
私としては大したことをしてあげられなかったと思っていますが、
それでもちゃちゃのためになったのならよかったです。

=============================

天国に行った動物さんは、元の元気な姿になれるので、
大丈夫だよ。安心してね・・と伝えてくれます。
そして、地上にいる私たちのことを思ってくれています。

それはちゃちゃ君も一緒でした。
短い時間を共に過ごしてくれた
コミントさんに心から感謝してくれていました。
たとえ一時でも、優しくしてもらえた想いを携えて天国に
行くことができるそうです。
そして、その想いは私たちが思う以上に野良猫さんたちの
支えになって、次の転生への糧になってくれるのだそうです。

くろぐろちゃん.JPG
ちゃちゃ君には仲良しの「くろぐろちゃん」という猫さんがいます。
くろぐろちゃんのことを気遣いながら、でもたくさんの人に
かわいがってもらえているから大丈夫、と言っていました。

くろぐろちゃんも、人との絆を結びながら幸せに過ごしてくれたら
良いな‥と思います。
ちゃちゃ君も見守ってくれていると思います。

いつも大変なものを背負って生きている動物さんたちを
応援してくれているコミントさん。
本当にどうもありがとうございました。

天国のちゃちゃ君や、今までコミントさんが大切にしてくれてきた
動物さんたちが笑顔でコミントさんとわんにゃんさんたちを
見守ってくれていると思います。

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ちびことの最期の日々④ [猫のおはなし]

☆お知らせ

セッションの受付を再開させていただきます。
ちびこが私に遺してくれた宝物を大切にして、
より一層、動物さんの心の架け橋になれるように
がんばっていきたいと思います。


======================
ちびことの最期の日々を綴っています。

7月8日

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ちびこは朝まで自分でトイレに行ったり、水を飲んでいました。
午後になると、寝たままおしっこをしてしまうことがありました。
そこで蒸しタオルできれいにしてあげると、目を細めて気持ち
よさそうにしていました。
水でぬらして軽く絞ったタオルをビニール袋に入れて、
レンジで1~2分チンするだけで簡単に出来ます。
タオルを広げるときは火傷に気をつけてください。
ちょうどいい温度になったら拭いてあげます。

この蒸しタオルは介護してもらっている動物さんがみんな
気持ちいい~と喜んでくれます(^^)
みなさんもやってみてあげてくださいね。

また日に何度か口元においしそうなものを持っていきましたが、
やっぱりいらないと食べてくれません。
(私も結構しつこいです^^;)

ちびこに「食べ物のにおいで気持ち悪くなるから」と断られてしまいました。

もし寝たきりになったら、注射器でお水を飲ませるのはOkをもらえました。
よかったです。
ほかに希望を聞いたらこう答えてくれました。

ち「タオルの蒸し蒸し嬉しいな(^^)
  あとはいつもどおりでいてくれればいいよ。
  みんながそばで遊んでいるのが嬉しい。」

やっぱりいつもどおりが一番嬉しいんですね。

食べていないこと、あまり自力でも飲んでいないことが心配でした。
点滴をしていないせいで脱水や吐き気も心配でした。

ちびこは時々、咳き込むようなしぐさをして、
よだれが出ることがありました。
少し吐き気があるようでした。ですが何も食べていないので
吐くことはありませんでした。

時折そういうことがありましたが、おおむね穏やかに過ごすことができました。
だんだんと体をからっぽにしていって、枯れ木のようになって旅立つことを
目指しているように思えました。

以前、病院の義父に付き添っていたとき、先生から点滴をするかどうかを聞かれました。
義父はもう天国が間近な状態でした。
消化器内科の先生は点滴をしてあげたそうでしたが、緩和ケアの先生は
点滴をすることで、肺に水がたまったり、足にむくみがでて苦しい場合が
あることをおはなしてくれました。
少しずつ体の機能が低下していって、意識も朦朧と眠っていることが
多くなってくるそうです。
それは苦痛なことではなく、何もしないことが穏やかなお見送りにとって
大切なことかもしれないことも教えていただくことが出来ました。

私達家族は、点滴をすることはしないで見守ることを決心しました。
時々、口を湿らせてあげたり、好きなアイスクリームを一口だけ
食べてもらったり、味わうことも楽しんでもらいました。
その後、義父は苦しむことなく、穏やかに眠るように旅立ちました。
義父との経験がなかったら、ちびこの決断に迷いが出たと思います。

枯れ木のように自然に旅立っていくことは苦痛ではなく安らぎである。

このことを教えてもらえた貴重な経験だったと思います。

私はそのことを思い出して、ちびことの最期の日を迎えました。

7月9日
ちびこはトイレは寝たままになることがあっても、自分で歩いていって
水を飲み、好きな場所に移動して横になっていました。

横になっていることが多くなってきたので、2時間おきに注射器で
水を少しだけ飲ませるようにしました。
飲み水にも入れていたフラワーレメディのレスキューレメディや
ホメオパシーで、ちびこの助けになりそうなものを数種類ブレンド
したお水です。
私も同じものを飲んで気持ちを整えるようにしました。

PXL_20210709_224131517 (1).jpg
午後になると歩くのが大変そうになってきました。
それでもしっかり顔をあげたり、自分で寝返りを打てるので
立派だったと思います。

ちびこの様子から、夕方から夜にかけて旅立つような気がしました。

ちびこと話してみました。

私「体調はどう?」

ち「体がもう動かせなくなってきている。
  頭を上げるのも大変。」

私「吐き気とのどの渇きは大丈夫?」

ち「もうそれも感じなくなってきている。
  体はもう天に向かっている。
  もうすぐ天国に行くよ。
  この音楽いいねえ。癒される。」

部屋にはクラシックピアノの音楽を流していました。
ちびこは「月の光」がお気に入りのようでした(^^)

私「ずっと音楽をかけていてほしい?」

ち「ずっとかけててほしい。天国に行く助けになるよ。」

私「ちびこが最後に私達に伝えたいことは何?」

ち「心と体は密接につながっていること。
  体がついていける速度で生きること。
  そうすれば心も体も魂も同じ速度で生きられる。
  それは人生にとってしあわせ。
  私はそうして生きてきた。
  最期を自分で決めたのもそう。

  私が食べなくなって辛かったと思うけど、
  これ以上体が大変にならないように
  発作や肺水腫にならないように食べるのも
  点滴もやめてもらったの。

  時間はかかったけど、体から栄養と水分が抜けて
  枯れ木のように軽くなって、天国へ行く準備をした。
  心と体と魂と共に天国に行くことなの。

  だから心配しないで。
  私は精一杯生きた。
  これ以上はもうないというくらい。
  悔いはないよ。

  生きているときは難しいけど、
  心と体を魂を大切に生きてね。
  それは決して人生を裏切らないから。
  それが私の伝えたいこと。

  みんなと幸せに生きてね。
  ありがとう。」

私「私達家族と過ごしてくれてありがとう。
  一年も闘病をがんばってくれてありがとう。
  もういつでもちびこが行きたいときに
  天国に行っていいよ。」

ち「今日中に旅立つよ。心配しないで。」

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その後、ちびこは横になって安らかに過ごしました。

午後6時ごろ、ちびこの呼吸が最期の旅立ちに近く大きく深くなってきました。
そして軽く痙攣が始まりました。
私はこのまま痙攣がひどくならないように祈りながら、ちびこの体をなでながら
私のガイドの白龍に来てもらって一緒にヒーリングを送りました。

あたりが白い光に包まれたように思えました。
白龍のおかげか、痙攣はすぐに治まり、そのままちびこは眠るように
穏やかに天国へと旅立ちました。

何度も蒸しタオルで拭いていたので、ちびこの毛はふかふかで、
17歳で一年間闘病していたとは思えないほどきれいでした。
お顔もとても安らかでした。

最後の4日間、私が一番心配だったのは痙攣の発作が起きることでした。
猫こたくんや愛犬ココアは、旅立ちの2日間ほど痙攣の発作で苦しかったからです。
ちびこはそれをよくわかっていてくれました。
最後の最後まで痙攣の発作が起きないように、旅立ち
のときですら
ほんの少しの痙攣ですう~っと逝ってくれました。

他の動物たちは、旅立ちの前日までは点滴をしたり食べてくれたり、
食べさせるのを許してくれたり、あれこれお世話をさせてくれました。
こんなに何もさせてくれない、ぴしっと見守ることの大切さを
教えてくれた子は初めてです。

自分の旅立ちを自分で決めて、最後まで気丈で立派なちびこでした。

この気高い猫のことを私は一生忘れることはないと思います。

ちびこの旅立ちはちびこのものです。

みなさんの動物さんの旅立ちは、みなさんと動物さんのものです。

どれひとつとして同じ形はなく、どの一生も旅立ちもすべて尊くて美しいです。

私は祈りの気持ちを持たずにはいられません。

動物達はどうしてこんなにも気高くて純粋で尊い存在なのだろう。

みなさんにとって、出会えた動物さん、家族になってくれた動物さん、
彼等との時間、彼等の生涯、彼等の旅立ちのすべてが
かけがえのない贈り物なのだと思います。

そのすべてを両手に抱いて、花いっぱい、
愛と感謝をいっぱい抱いて、
いつの日か 天国に送り出してあげてください。

ちびことの最後の日々はこれでおしまいです。

最後まで読んでくださって、本当にどうもありがとうございました。


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ちびことの最期の日々③ [猫のおはなし]

7月9日に旅立ったちびことの最期の日々について綴っています。

<お願い>


ちびこは最期の日まで吐いたり下痢や発作もなく
穏やかにお見送りをすることができました。

動物の家族の終末期をお迎えするにあたって、
上記のような症状や辛そう、苦しそうな場合は
必ず獣医さんへの診察やご相談をなさってください。

出来れば症状が落ち着いているときに獣医さんと
ご家族の皆様とでどのようにお見送りをしてあげたいかを
話し合って、悔いのないお見送りをしていただけたらと
心から願っています。

よろしくお願いいたします。

=====================================

7月6日、ちびこからもう旅立ちの準備に入っているという
メッセージを受け取りました。

ごはんを食べないだけで、見た目はいたって穏やかなちびこです。
望みどおりに過ごさせてあげようと決意しても、私の心は
揺れていました。


SNAPアニマルヒーリングも毎日送ることにしました。
ちびこのガイドさんからは「ちびこの希望通りに」という
アドバイスでした。

その日の晩も、ちびこの希望の100CCの点滴では脱水が心配で、
いつもの200CCを点滴しました。
翌日には体調が回復して、食欲が戻ってくれるのではないかと
思ったからです。

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7月7日の夜中です。
点滴のあと、ちびこは体が重そうでしんどそうでした。
代謝が落ちていて、もし200CCの点滴がうまく排出
されなかったら、肺水腫や腹水がたまってしまう場合があります。
ちびこの希望通りに少なめの点滴にすべきだったと後悔しました。

ちびこはこまめにトイレに行って、朝にはだるさも
なくなったようで、リラックスして横になっていました。

早朝にちびこと話してみました。

ち「体調はどう?」

私「点滴も全部抜けたし、体が軽くなって楽になったよ。」

私「今日は点滴してほしい?」

ち「150ccくらいかな。多いと体がだるくなる。」

私「ほかにしてほしいことはある?」

ち「体をなでなでしてほしい。通りすがりでいいよ。
  心配のまなざしで観ないでほしい。
  私は今幸せなんだから。」

私「どんなふうに幸せ?」

ち「体が軽くて楽になったし、みんな優しくしてくれるし。
  もう何も要求されない。あるがままの自分でいられる。
  もう食べることも飲むことも自分の好きにしていいし。
  魂に近くなってる。
  
  今はただ自分の時間を大切にして、最後の地上の名残を 
  感じて、愛おしい体を置いていくよ。」

私「もう食べたり、飲んだりするようにしなくてもいいんだね。」

ち「今食べたら吐いてしまうし、下痢になってしまう。
  この心地よさを留めておきたいんだ。
  体は脱水していないし、水だけでもういい。
  だから心配しなくていいんだよ。
  望みどおりにしてもらってるよ。」

私「安心したよ。そのままゆっくり過ごしてね。
  あと希望はある?」

ち「天に還るときまで、私はいつもどおりのちびこでいるから。
  食べたり飲んだりすること以外はいつもどおり。
  まるで病気をしていないみたいに。
  ゆっくり旅立っていくよ。
  それをかなえてくれたら嬉しいな。
  写真をいっぱい撮っていいよ。
  最期のときまで一緒にいようね。」

私「そうしようね。隣の部屋で寝ていい?」

ち「そばだとかえって気が散るから(ちびこがです。)
 隣がいいな。時々様子を見にきてくれればいいよ。
 夜もそれでいいよ。」

私「そうするね。」

6日夜から7日の朝にかけて、簡易布団を持ち込んで
ほぼ寝ずの番でちびこに付き添っていました。
ちびこにはそれは勘弁して・・と頼まれました(^^;)
私の心配しすぎはちびこにとっては気が散るようです。
昼間は隣の部屋でたっぶり仮眠を取りました。

実は昼間から夜にかけて3回ほど口元においしそうなものを
もっていったのですが、断固として拒否されて、別の場所に
歩いていってしまいました・・・
私もなかなかあきらめきれない気持ちをもてあましていました。

今思うと、自分のそういう気持ちも大切にしてよかったです。
そして、ちびこもわかってくれていたと思います。
動物はとても優しいです(^^)

夜は少なめの点滴をしようとしたのですが、ちびこは
点滴を嫌がって逃げていきました。
点滴はいつもおとなしくさせてくれたので初めてのことです。

早朝のときはしてもいいと言っていましたが、もう点滴は
体の負担になると自分で判断したみたいでした。
嫌なら無理にするのはやめようと主人と相談して、
以降点滴はしていません。

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ちびこの周りでは、いたずらティナが走り回ったり、
みい太や犬のクッキーがのんびりといつもどおりの
穏やかな時間が流れていました。

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ちびこは板の間に横になっていることが多かったです。
硬くないかな、冷たくはないかなと思ったのですが、
ひんやりしているところにいたかったそうです。

終末期でタイルや廊下などに寝そべっている子もいるそうです。
その場合は、好んでその場所にいる場合もありますので、
そこにいさせてあげることも大切かもしれません。

7日のちびこは家族に囲まれて嬉しそうに過ごしていました。

ちびことの最期の日々④に続きます。



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ちびことの最期の日々② [猫のおはなし]

7月9日に旅立った猫のちびことの最期の日々を綴っていきたいと思います。

7月4日頃からちびこの食欲が少しずつ落ちてきました。
それでも好きなものは食べてくれていたので、色々品を
変えて食べてもらっていました。

7月5日の夜は、いつもどおり点滴をしました。

翌日の7月6日、ちびこは朝からまったく食べなくなりました。
今まで好きだったちゅ~るも缶詰もそっぽを向きます。
マグロのお刺身も、ゆでじらすもいらないと言います。

どんなときでも口にしてくれた生じらすをあげたら、きっと
食べてくれるだろうと希望を持って、お昼に買いに行きました。
ところが、その生じらすも一切いらないと横を向いてしまいました。
生じらすは最終手段だったので、これは深刻な事態かもしれないと
思いました。

ちゅ~るを少し指につけて、口に運んでみましたが、激しい抵抗に
あって、怒って部屋に隅に逃げていってしまいました。
以前、先生がちびこは食べさせるのは非常に難しいと言っていた
ことを思い出しました。

末期の腎不全でしたので、出来ることは点滴と食事をなんとか
食べさせることでした。
悪くなった腎臓は決して元には戻りません。
点滴をしても自分から頑として食べないとなると、これは少し
覚悟をしたほうがいいかもしれないと思いました。

ちびこの外見はごはんは食べないものの、吐いたり下痢をする
こともなく、ぐったりもしていません。
自分で歩き回ることも出来ています。

ちびこと話してみました。

私「ちびこ、何か希望はある?」

ち「ごはんはもう食べたくない。お水は自分で飲むからいいよ。」

私「点滴は?」

ち「夜100CCだけしてほしい。」

私「そうするね。あと伝えたいことはある?」

ち「もう亡くなると思う。
  その時は今までどおり、いつもどおりにしていてほしい。」

ちびこはとても穏やかで落ち着いていました。

私「いつもどおりがいいんだね。お尻のところにペットシーツを
  敷いてほしい?」

もしトイレが間に合わなくても横でできるようにしてあげようと
思いました。

ち「自分でトイレに行くから大丈夫。
  最後の最後までちゃんとするよ。」

私「私達家族に伝えたいことはある?」

ちびこは立ち上がって自分で水を飲み、ペットシーツが
敷いてある、落ち着く場所に移動して横になりました。

ち「ここでゆっくり寝てるよ。ここなら安心でしょう?」

私の心配すらも大丈夫と言ってくれています(^^;)

ち「他の猫たちと同じで、私もあまり手をかけずに逝くよ。
  それが親孝行だと思う。立派に亡くなることが誇りだもの。」

歴代の猫達の旅立ちが実に立派だったことを思い出しました。
ちびこはみんなの旅立ちを知っています。

私「そうだね。ありがとう。」

ち「千尋は体のことに気をつけてね。甘いものを食べ過ぎないこと。
  私のように糖尿病にならないでね。
  私は立派に治したけど、人間は治らないから。」

私「気をつけるよ。他にはある?」

ち「今のコロナウイルス(人間の新型コロナウイルス)は
  私達(動物)から見て、人間を試していると思う。
  人間がどう生きるのか、自分とは何か、立ち位置を考えて、
  自分の生きること、健康への向き合い方、生きる姿勢、
  みんな見直さなくちゃならなくなった。
  その中でどれが大切かはみんな違う。
  一人一人が自分にとって一番大切なものは何かを考えて、
  それに向かっていければ、世の中はきっと良くなるよ。」

私「きっとそうなるね。
  ちびこにとって一番大切なものはなんだったの?」

ち「家族かな。みんな私によくしてくれて、私が威張っても
  一番にしてくれて、今は長老として立派に役目を
  果たせたと思う。

  天国には亡くなった仲間達がいて出迎えてくてる。
  もう心配することは何もない。
  私は大好きな仲間と家族に囲まれて幸せだったよ。」

私「私もちびこと過ごせて幸せだったよ。」

ち「色んな病気を乗り越えたし、長生きも出来て悔いはない。
  発作(腎臓病では痙攣の発作が起きることがあります。)
  も起こさなかったし、吐いたり下痢もなかった。
  きれいに旅立てるよ。
  あと1~2日ゆっくり過ごして、いつものように旅立つよ。
  それまでは今までのように過ごしてね。」

私「ありがとう。」

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話し終えたちびこはとてもいい表情をしていました。

ちびこの心はもう天国に向かっていました。
ごはんを食べないだけで、穏やかで落ち着いていて、
とても旅立つようには見えませんでした。

その後、私は今、病院に連れて行ったら、まだ助かるかもしれないと
何度も思うことになります。
しかし、点滴や治療をしたとしても、ちびこが自分から食べてくれるかと
思うと、それは多分ないだろうとどこかでわかっていたと思います。

ちびこの望むように過ごさせてあげようと決意しました。

それから、ちびこと旅立ちに向けての数日間が始まりました。

ちびことの最期の日々③に続きます。

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ちびことの最期の日々① [猫のおはなし]

☆お知らせ


セッションをお休みさせていただき、どうもありがとうございます。

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7月9日、ちびこが天国に旅立ちました。
お葬式も無事に済みました。
享年17歳でした。
3匹だった猫が1匹いなくなっただけで、部屋がとても広くなったような
気持ちがしています。

セッションは7月19日(月)から受付を再開させて
いただきたいと思います。
あたらめてHPとブログでお知らせをいたします。
よろしくお願いいたします。



ちびことの最期の日々は、一言では言い表せない濃密な時間でした。
うまくお伝えできるかわかりませんが、ちびこが私に遺してくれた
メッセージをお届けできたらと思っています。

ゆっくり更新になると思いますが、よろしくお願いいたします。

============================

ちびこは、17年前に我が家の庭に突然姿を現した子猫でした。
生後4ヶ月ほどで、母猫とはぐれたのか、物置の下にもぐりこんで
心細そうに鳴いていました。
とても臆病で、なかなか物置下から出てきませんでした。
数日ごはんをあげて、ようやく触れるようになりましたが、
すぐに物置の下に入ってしまいました。

庭でごはんをあげながら様子を見ていたのですが、春先で
オスの野良猫がうろうろしていたのもあって、少し早めでしたが
避妊手術をしました。
あまりの怖がりでかわいそうだったので、我が家の一員として
お迎えすることになりました。

それからは黒猫のクーちゃんと大の仲良しになり、夫婦のように
一緒に過ごしていました。

13歳のときには太りすぎのために糖尿病になり、朝晩自宅でインシュリンを
注射する治療をしました。
今思ってもよくがんばってくれたと思います。
食事療法とダイエット、半年の治療の末、無事に糖尿病がよくなりました。
その後、療法食を食べながら糖尿病の再発はありませんでした。

その後、大御所猫のこたくん、ふじちゃん、ビーちゃん、クーが旅立って、
ちびこが一番の長老になりました。
それからは1歳下のみい太や8歳のティナに威張って貫禄がありました(笑)

元気にしていたちびこでしたが、昨年の夏に食欲が落ちてしまい、
診察をしていただいたら腎臓の数値がかなり悪くなっていました。
体重も3.4キロほどに落ちてしまっていました。

それからは毎日の自宅点滴と通院の日々が始まりました。
同時にSNAPアニマルヒーリングをしてあげました。
ちびこはとても頑張ってくれて、体重が増えて、1ヵ月後には
週二回の点滴で経過を見ることができるようになりました。
二ヵ月後には週1回の点滴になりました。

その後はずっと経過がよく、体重は4,7キロになり、
腎臓の数値も安定して元気に過ごすことができました。
アニマルヒーリングの効果を実感できたのもちびこのおかげです。

今年の4月中旬までは週1の点滴でとても元気でした。
下旬ごろ、食欲があまりなくなって体重が少し減っていました。
診察していただくと、腎臓の数値がかなり悪くなっていました。
慢性腎不全の急性悪化だそうです。

それからはまた毎日の点滴になりました。
一時期は危ないのでは・・と思えるときがありました。

ちびこの困ったところは、食事介助を受け付けてくれないことです。
先生が口元のちゅ~るをもっていってくれてもそっぽを
向いて嫌がります。
先生も「この子は食べさせるのが難しいですね。無理に食べさせると
嫌がってもっと食べなくなりそうだから、好きなものを持っていって
機嫌をみながら食べさせてあげるのがいいと思います。」と
おっしゃっていました(^^;)

ちびこがあまり食べてくれないときには、まぐろのお刺身、
ゆでじらず、黒はんぺんを三種の神器として用意しました。
どんなに食欲がなくても、最終手段の生じらすを持っていくと
爆発的に食べてくれました。
たいていはこれで食欲がもどってくれて、好きな缶詰から
よく食べてくれるようになりました。

5月には一日おきの点滴で安定して過ごせるようになりました。
よく食べてくれて、体重も4,5キロに戻りました。

そして再び体調を崩す7月まで、本当によく頑張ってくれたと思います。

ちびことの最期の4日間を綴っていきたいと思います。

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ティナちゃんのへんてこりん♪ [猫のおはなし]

IMG_20200426_200830.jpg
我が家にはへんてこりんな猫、ティナがいます。

2012年9月の亡くなった、こた君という猫の生まれ変わりで、
大変な冒険の末、我が家にやってきてくれたのがティナです。
その経緯はこちらに書いてあります(^^)

☆戻ってきたティナちゃん~生まれ変わりのおはなし①
https://nijino-ehon.blog.ss-blog.jp/2014-03-12

☆戻ってきたティナちゃん~生まれ変わりのおはなし②
https://nijino-ehon.blog.ss-blog.jp/2014-03-15

☆戻ってきたティナちゃん~生まれ変わりのおはなし③(最終回)
https://nijino-ehon.blog.ss-blog.jp/2014-03-20



当時、ティナの記事は大きな反響があり、たくさんの猫の飼い主さん、
ボランティアさんたちからご感想をいただきました。
私も生まれ変わりに関する自分の思いをひっくり返されるような
こと体験しました。
まさに自分が体験しましたので・・・(^^;)

EFFECTS.jpg
そんなティナももう6歳。
やんちゃで手に負えなかったティナも、すっかり中年のオバサマになりました。
こ~んなです(^^;)

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猫をダメにする主人のお腹の上でダメになっているティナ
(カラーつけています。)
RIMG0043.JPG
自分の毛を舐めすぎてしまうので、
半日はカラーをつけています。(^^;)
前の里親さんの御宅ではぬいぐるみの毛を全部抜いて
食べてしまうくらいの毛髪フェチでした。
クッキーは時々むしられて怒っています。

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クッキーとは相変わらず仲良し♪

こんな癒し系だらりん猫になったティナとおはなしてみました。

私「転生して6年。今の生活はどう?」

テ「犬(クッキー)がいて、あなたがいて、もうのんびりできて
  好きなことをして、寝て、食べて、ゴロゴロ。」

私「・・・(^^;)大分丸くなったよね。」

テ「走ったりするげど、前より走らなくなった。
  のんびりしてる、心も体も。」

私「前のこた君だったときと比べて、今の人生はどう?」

テ「こた君だったときものんびりしていたけど、
  今ものんびりしてる。
  この家に来るとのんびりしちゃう。」

私「なぜかな?」

私「家のエネルギーがどっしり落ち着いていて、
  なんだかとろとろ眠くなる。気持ち良い。
  ヒーリングできてる感じ。
  だからみんなのんびりしてる。
  忙しそうでも、なんかボーっとしてる。
  気が抜けている。
  そこがいいんじゃないかな。」

私「ほめられているような・・・
  けなされているような・・・」

テ「安心できるお家っていいよ。
  クッキーも家では寝てばっかりいる。」

私「クッキーはどう?少しは成長したかな?」

テ「あんまり変わんないけど、ココア(先住犬)
  らしくなってきた。変な癖とか似てる。
  私もそうだけど。」

クッキーは不思議と年々ココアに似てきています(笑)

ティナがこた君だったときと同じ癖は・・・

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掃除機に吸われるのが好き!

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絶対へんてこりんですよね~!

テ「無意識に出てるみたいだよ。(癖)
  それを発見したら飼い主さんは喜ぶんだよね。
  生まれ変わりは、飼い主さんが望んでいても
  望まなくても、ある日突然やってくる。
  
  私はあなたが大変なときにやってきて、
  私をめぐる仲間をもたらした。
  今もそれは続いている。
  これからもね。

  今は平和。
  優しい時間が続くように、私はこれからも
  明るく楽しくお家時間をサポートするよ。」

私「コロナの自粛生活で、ティナにはすっごく
  癒されてるよ(^^)」

テ「今も昔も癒すのが私の仕事。
  笑いをもたらして、へんなことをいっぱいして、
  みんなを笑わせる。
  笑顔は健康にいいしね!」

私「これからもよろしくね!」

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これからもティナちゃんのへんてこりん♪でいてください(^^)

みなさんのおうちにもへんてこりん♪がいましたら、
それは私たちが笑顔で過ごせるようにへんてこりん♪
でいてくれるのかもしれません。
「今日もありがとう~!」と言ってあげてくださいね(^^)




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