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羽化に失敗したアゲハチョウ②~天国からのメッセージ [虫のおはなし]

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8月6日
天国に行ったアゲハチョウをお花に止まらせて
あげました。
もう亡骸でしたが、お花に止まった姿はなんとも
嬉しそうに見えて心が和みました。
翌日、お花と一緒に埋めてあげました。

天国のアゲハチョウとおはなししてみました。

「次に生まれ変わったら鳥になるよ。
 スズメになる。
 人の近くに住んで、人を観察する。

 困難な人生だったけど、人と生きることを選んだ。
 この17日間で私は生きることを知った。
 
 空を飛べなくても、箱の中でも
 太陽を浴びて、風を感じて、五感を働かせ
 蜜を飲み、生きる喜びを味わった。

 私にとっての17日間は貴重だった。
 自然界でもそのくらい(の寿命)だったかもしれない。

 人という囲いの中で、私は心を味わった。
 あたたかいもの、つめたいもの
 心、イメージ、すべてを触覚で感じた。

 ほかでもない、私は次に生まれ変わる希望を持てた。
 それは鳥になること。
 鳥になって人を観察し、次のステップを踏む。
 
 もう少し長く生きて、空を飛びたい。
 人を観察して、人を好きになりたい。
 魂の進化を遂げたい。
 私は次を生きたい。
 学びたい。
 命を知りたい。
 不思議をもっと学びたい。

 私は17日間ですべてを学べなかったから。
 私は嬉しかったから。
 私はかわいがられたから。
 私は少しずつ人に近寄ってみたい。
 野生のスズメから始めたい。

 嬉しいよ 生きることは。
 だからまた生まれ変わるよ。
 
 今は命の大河の中にいる。
 そこからまた生まれてくる。
 命は素晴らしいよ。
 きっとまた会おうね。」

アゲハチョウのように野生だったり、人と接したことのない生き物が
人と接することで、次はもう少し人の心を知ってみたいと思ってくれる
ことがあります。

例えば虫や野鳥や野生動物を助けたり、人になれていない子猫を保護したり。
たとえ数日、ほんの短い命で亡くなってしまったとしても、
その魂の中に私たちとのご縁を刻んで旅立ってくれています。

人って優しいことがあるんだ。
人ってあったかいことがあるんだ。

それを知ってくれた魂は、次はもうちょっと人とのかかわりのある
命を生きてみようとチャレンジしてくれたりします。

昆虫から野鳥へ、野生動物を経て、野良犬、野良猫へ。
そして人と生きる動物へと魂の進化を進んでくれる場合があります。
人と生きる動物の転生を繰り返してくれた子の中には、
人の人生を導き支え、一生をかけてご家族を愛し続けてくれる魂へと
成長してくれている子がいます。


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スタートはこのアゲハチョウのような魂だったかもしれません。

どんなに小さな魂でも、絆を結び大切に紡ぎつづければ、
それはいつかたくさんの人と動物の魂の絆へと繋がっていくかもしれません。

身近な小さな命ひとつひとつを大切にしてあげてくださいね。

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羽化に失敗したアゲハチョウ① [虫のおはなし]

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7月21日、仕事に行こうとした主人が、羽化に失敗した
アゲハチョウを見つけました。
慌てて私を呼んで「かわいそうだから助けてあげてほしい」と
言います。

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チョウを保護できるケースがなかったので、とりあえず小さめの
段ボールを用意して、止まりやすいようにハンカチをたらしました。
そうっとティッシュの上にのせて保護して、
ハンカチに止まらせてあげました。

アゲハチョウは羽根が開く前に落下してしまったのか、
羽根は縮まったまま固まってしまっていました。
パタパタすることはできますが、飛ぶことはできません。

ネットでチョウの飼育について調べてみました。
たまに飼育下のチョウが羽化に失敗して、飼育でお世話を
している記事がありました。
ごはんははちみつを8~10倍に薄めたものや、ポカリスエットを
2~3倍に薄めたものをティッシュに湿らせてあげるといいと
書いてありました。

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早速はちみつを薄めた液をもっていくと、一心不乱に
吸い始めました。
さなぎになって羽化するまで何も食べていなかったのでしょう。
よっぽどお腹が空いていたみたいです。

しっかり吸った後は、口のストローがくるくると丸まりました。
そこで蜜のお皿からハンカチに移動させました。
満足したのか、チョウはじっと止まっています。

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段ボールの壁はうまく止まれないので、四方にハンカチを
たらし、上は洗濯ネットで蓋をすることにしました。
ある程度光が入り、チョウの羽根にも優しい素材かと思いました。

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同じ日に庭にいたカマキリです。
まだまだこれから大きくなる途中。頑張れ~!

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その夜、チョウにもう一度蜜をあげるとまた飲んでくれました。
昆虫は触覚で臭いを感じ、足の先で味がわかるそうです。
チョウの足先に蜜をふくませたティッシュをつけてあげると
すぐにわかって口のストローを伸ばしてくれるのがわかりました。

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吸い終わった後、チョウはびっくりするくらい大量の濃いおしっこを
出しました。
さなぎ中にたまっていたおしっこは、こんなふうに濃い色なんだそうです。
その後は、飲むはちみつ色に近い色になっていくと書いてありました。

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7月22日
朝、チョウにはちみつを近づけても飲みません。
お腹いっぱいだと、ストローは丸めたまま飲まないようです。
お昼になって一回飲んで、夜も飲みませんでした。
一日一回の食事で良いみたいです。

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7月23日
この日は朝と夜2回飲みました。
その日によってお腹の空き具合が違うようです。

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7月24日
この日は1日1回の食事です。
お腹が空いていると、舌をのばしなから上に上ってくる
ようになりました。
ごはんのことを学習してくれたみたいです。

それ以外のときは、近づけても飲まなかったり、はちみつが
薄すぎると飲まなかったりと濃度の調節もなかなか難しいです。
飲まなかったら時間をおいてみて、それでも飲まないときは
濃度を変えてあげてみます。

午前中は窓を開けた日陰においてあげて、
午後と夜間は外とあまり温度差のない台所の
テーブルに置いてあげています。

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7月25日
食事後のおしっこの跡です。
色がうすくなっています。

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7月26日
1日1回の食事ペースで元気に過ごしています。

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7月28日
この日はお腹が空いたのか、上までごはんをご所望に来て、
朝夕二回食事しました。

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7月31日
食事のあと、蜜のティッシュに足が引っかかって、
足が1本取れてしまいました・・

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とても心配だったのですが、その後も元気に過ごしてくれて
安心しました。

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8月1日
足が1本なくなってしまいましたが、元気に朝を迎えてくれて
蜜を吸ってくれました。よかったです!

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8月3日
庭でミカドトックリバチが交尾していました。
徳利の形の巣を作るドロバチの一種です。
以前、庭で巣を作っているところを見つけました。
本当に徳利型で感心しました。

Yahooキきっず!の昆虫図鑑より~ミカドトックリバチと巣の写真
https://kids.yahoo.co.jp/zukan/animal/kind/insect/0148.html

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8月5日
ベランダでひっくり返っていたアブラゼミを
網戸に止まらせたところです。
弱っているかと心配したのですが、元気に
飛んでいきました。

この数日間、チョウは変わらず元気だったのですが、
8月5日の夜から少し動きが悪く、元気がありませんでした。

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8月6日
この日は朝、昼と蜜を飲んでくれませんでした。
夕方、動きが悪く心配で蜜にのせてあげたのですが・・
やっぱり飲まず、このまま天国に行きそうだったので
そっとハンカチの上に移動しました。

そして、そのまま静かに旅立っていきました・・

7月21日に保護してから17日間、本当によく頑張ってくれたと思います!




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