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羽化に失敗したアゲハチョウ②~天国からのメッセージ [虫のおはなし]

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8月6日
天国に行ったアゲハチョウをお花に止まらせて
あげました。
もう亡骸でしたが、お花に止まった姿はなんとも
嬉しそうに見えて心が和みました。
翌日、お花と一緒に埋めてあげました。

天国のアゲハチョウとおはなししてみました。

「次に生まれ変わったら鳥になるよ。
 スズメになる。
 人の近くに住んで、人を観察する。

 困難な人生だったけど、人と生きることを選んだ。
 この17日間で私は生きることを知った。
 
 空を飛べなくても、箱の中でも
 太陽を浴びて、風を感じて、五感を働かせ
 蜜を飲み、生きる喜びを味わった。

 私にとっての17日間は貴重だった。
 自然界でもそのくらい(の寿命)だったかもしれない。

 人という囲いの中で、私は心を味わった。
 あたたかいもの、つめたいもの
 心、イメージ、すべてを触覚で感じた。

 ほかでもない、私は次に生まれ変わる希望を持てた。
 それは鳥になること。
 鳥になって人を観察し、次のステップを踏む。
 
 もう少し長く生きて、空を飛びたい。
 人を観察して、人を好きになりたい。
 魂の進化を遂げたい。
 私は次を生きたい。
 学びたい。
 命を知りたい。
 不思議をもっと学びたい。

 私は17日間ですべてを学べなかったから。
 私は嬉しかったから。
 私はかわいがられたから。
 私は少しずつ人に近寄ってみたい。
 野生のスズメから始めたい。

 嬉しいよ 生きることは。
 だからまた生まれ変わるよ。
 
 今は命の大河の中にいる。
 そこからまた生まれてくる。
 命は素晴らしいよ。
 きっとまた会おうね。」

アゲハチョウのように野生だったり、人と接したことのない生き物が
人と接することで、次はもう少し人の心を知ってみたいと思ってくれる
ことがあります。

例えば虫や野鳥や野生動物を助けたり、人になれていない子猫を保護したり。
たとえ数日、ほんの短い命で亡くなってしまったとしても、
その魂の中に私たちとのご縁を刻んで旅立ってくれています。

人って優しいことがあるんだ。
人ってあったかいことがあるんだ。

それを知ってくれた魂は、次はもうちょっと人とのかかわりのある
命を生きてみようとチャレンジしてくれたりします。

昆虫から野鳥へ、野生動物を経て、野良犬、野良猫へ。
そして人と生きる動物へと魂の進化を進んでくれる場合があります。
人と生きる動物の転生を繰り返してくれた子の中には、
人の人生を導き支え、一生をかけてご家族を愛し続けてくれる魂へと
成長してくれている子がいます。


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スタートはこのアゲハチョウのような魂だったかもしれません。

どんなに小さな魂でも、絆を結び大切に紡ぎつづければ、
それはいつかたくさんの人と動物の魂の絆へと繋がっていくかもしれません。

身近な小さな命ひとつひとつを大切にしてあげてくださいね。

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羽化に失敗したアゲハチョウ① [虫のおはなし]

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7月21日、仕事に行こうとした主人が、羽化に失敗した
アゲハチョウを見つけました。
慌てて私を呼んで「かわいそうだから助けてあげてほしい」と
言います。

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チョウを保護できるケースがなかったので、とりあえず小さめの
段ボールを用意して、止まりやすいようにハンカチをたらしました。
そうっとティッシュの上にのせて保護して、
ハンカチに止まらせてあげました。

アゲハチョウは羽根が開く前に落下してしまったのか、
羽根は縮まったまま固まってしまっていました。
パタパタすることはできますが、飛ぶことはできません。

ネットでチョウの飼育について調べてみました。
たまに飼育下のチョウが羽化に失敗して、飼育でお世話を
している記事がありました。
ごはんははちみつを8~10倍に薄めたものや、ポカリスエットを
2~3倍に薄めたものをティッシュに湿らせてあげるといいと
書いてありました。

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早速はちみつを薄めた液をもっていくと、一心不乱に
吸い始めました。
さなぎになって羽化するまで何も食べていなかったのでしょう。
よっぽどお腹が空いていたみたいです。

しっかり吸った後は、口のストローがくるくると丸まりました。
そこで蜜のお皿からハンカチに移動させました。
満足したのか、チョウはじっと止まっています。

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段ボールの壁はうまく止まれないので、四方にハンカチを
たらし、上は洗濯ネットで蓋をすることにしました。
ある程度光が入り、チョウの羽根にも優しい素材かと思いました。

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同じ日に庭にいたカマキリです。
まだまだこれから大きくなる途中。頑張れ~!

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その夜、チョウにもう一度蜜をあげるとまた飲んでくれました。
昆虫は触覚で臭いを感じ、足の先で味がわかるそうです。
チョウの足先に蜜をふくませたティッシュをつけてあげると
すぐにわかって口のストローを伸ばしてくれるのがわかりました。

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吸い終わった後、チョウはびっくりするくらい大量の濃いおしっこを
出しました。
さなぎ中にたまっていたおしっこは、こんなふうに濃い色なんだそうです。
その後は、飲むはちみつ色に近い色になっていくと書いてありました。

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7月22日
朝、チョウにはちみつを近づけても飲みません。
お腹いっぱいだと、ストローは丸めたまま飲まないようです。
お昼になって一回飲んで、夜も飲みませんでした。
一日一回の食事で良いみたいです。

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7月23日
この日は朝と夜2回飲みました。
その日によってお腹の空き具合が違うようです。

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7月24日
この日は1日1回の食事です。
お腹が空いていると、舌をのばしなから上に上ってくる
ようになりました。
ごはんのことを学習してくれたみたいです。

それ以外のときは、近づけても飲まなかったり、はちみつが
薄すぎると飲まなかったりと濃度の調節もなかなか難しいです。
飲まなかったら時間をおいてみて、それでも飲まないときは
濃度を変えてあげてみます。

午前中は窓を開けた日陰においてあげて、
午後と夜間は外とあまり温度差のない台所の
テーブルに置いてあげています。

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7月25日
食事後のおしっこの跡です。
色がうすくなっています。

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7月26日
1日1回の食事ペースで元気に過ごしています。

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7月28日
この日はお腹が空いたのか、上までごはんをご所望に来て、
朝夕二回食事しました。

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7月31日
食事のあと、蜜のティッシュに足が引っかかって、
足が1本取れてしまいました・・

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とても心配だったのですが、その後も元気に過ごしてくれて
安心しました。

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8月1日
足が1本なくなってしまいましたが、元気に朝を迎えてくれて
蜜を吸ってくれました。よかったです!

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8月3日
庭でミカドトックリバチが交尾していました。
徳利の形の巣を作るドロバチの一種です。
以前、庭で巣を作っているところを見つけました。
本当に徳利型で感心しました。

Yahooキきっず!の昆虫図鑑より~ミカドトックリバチと巣の写真
https://kids.yahoo.co.jp/zukan/animal/kind/insect/0148.html

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8月5日
ベランダでひっくり返っていたアブラゼミを
網戸に止まらせたところです。
弱っているかと心配したのですが、元気に
飛んでいきました。

この数日間、チョウは変わらず元気だったのですが、
8月5日の夜から少し動きが悪く、元気がありませんでした。

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8月6日
この日は朝、昼と蜜を飲んでくれませんでした。
夕方、動きが悪く心配で蜜にのせてあげたのですが・・
やっぱり飲まず、このまま天国に行きそうだったので
そっとハンカチの上に移動しました。

そして、そのまま静かに旅立っていきました・・

7月21日に保護してから17日間、本当によく頑張ってくれたと思います!




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シンジュサン観察日記② [虫のおはなし]

前回の続きです。

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7月13日
すでに葉を巻いて繭になったさなぎの葉っぱを
食べてしまった幼虫。
裸になった繭の上から糸を紡ぎ始めました。

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7月14日
繭だけになってしまった上に更に糸を紡いで、
その上に自分が潜り込みました。
繭がふたつつながった形になろうとしています。

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せっかく繭を作りかけたのに、出てきてしまいました。
二つ繋がっているのは窮屈だったのかもしれません。

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そこへイソヒヨドリがやってきました!
何度かやってきては幼虫を捕まえています。
近くで子育てをしているので絶好の芋虫食堂です(^^;)
幼虫は絶体絶命!!

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私は窓越しにハラハラしてみていたら、
イソヒヨドリは何も捕らずに飛んできました。

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また繭に戻っていきました。

夕方、様子を見に行ったら、幼虫は下に落ちてしまっていました。
うまく繭を作れず、イソヒヨドリに襲われて
弱ってしまったのかもしれません。

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まだ少し元気があったので、軍手をはめて幼虫を木に
戻してみました。
ところが、軍手に強くくっついて離れません(^^;)
無理にはがすとよくないと思い、軍手ごと木に
くっつけてみました。
軍手から木に移ってくれますように。

7月15日の朝、残念ながら昨日の幼虫は弱って下に
落ちてしまっていました。もう戻る力はありませんでした・・
上手く繭を作れないと、消耗してしまってこういうことも
あるんですね・・残念です。

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その代わりに軍手ではアブラゼミが羽化したようです(^^)
別の形で役に立ちました。(夜明けの写真です)

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幼虫のごはんになっている木では、順調に繭が増えています。

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ほかの庭木に移った幼虫は順調に繭になっています。

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これはふたつつながっています。

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様々な木の葉を利用して繭を作っています。
元の木の葉がなくなってしまってもたくましいですね。

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7月16日
更に他の庭木にいる幼虫を発見。

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時間をおいてみたら、木にたくさんの糞をしていました。
べちょーとした大量の糞をした後は、さなぎになる合図なんだそうです。
お孫さんとジャコウアゲハの羽化を観察していたSさんが
教えてくれました(^^)
今までの糞はぽろぽろ下に落ちていましたが、
べちょーの糞は木にくっついています。

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夕方、木ではなくてつる草の葉で繭になっていました。
本当に様々な葉を利用しています。

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裏庭のほうにいた幼虫が繭を作り出しました。
糸の奥に幼虫の姿が見えます。

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こちらも夕方には繭が完成していました。

目視できたところで繭の数を確認しました。
幼虫が元いた木に8つ、ほかの庭木や植物に8つで
計16個の繭が確認できました。
羽化するまでに25日前後だそうです。
できるだけ多くの繭が羽化してくれますように(^^)
引き続き見守っていきたいと思います。

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その夜、アブラゼミの羽化が始まっていました。
生まれたてのセミは美しいです!
(驚かさないように懐中電灯で上から照らして撮影。
 フラッシュはたいていません)

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翌朝、セミは無事に飛んでいったようです。
抜け殻だけが残っていました(^^)

毎日猛暑ですが、虫たちはたくましく生きています。

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シンジュサン観察日記 [虫のおはなし]

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2018年5月に壁にいたシンジュサンです。
手のひらくらいの大きさの素晴らしく美しい蚕の仲間です。

7月11日
その幼虫が庭木に大発生!
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梅雨時期に知らず知らずに大きくなっていて、サナギになろうと一斉に動き出したらしいです[うれしい顔]

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鮮やかな見た目ですが、幼虫も成虫も毒はなく、刺しません。
この見た目で身を守っているようです。


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ボケボケですみません・・
いくつか繭になっています。
このころはまだ上部に葉っぱがかなり残っていたのですが・・

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7月13日
相変わらず、活発に動き回っています。
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別の庭木に移動し始めた個体が現れました。


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幼虫たちの食欲が旺盛で、どんどん葉っぱがなくなってきました!
この幼虫はすでに葉を巻いて繭を作った個体の
葉を食べてしまいました!
繭だけあらわになっています。

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葉っぱを食べた個体が、なぜかその繭の周囲に
糸を張りはじめました。
どうやら同じ場所に繭を作ろうとしています。

その2に続きます。
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ウスキツバメエダシャクのおはなし~次世代の命のために [虫のおはなし]

11月13日の夕方、白くてきれいな蛾が台所の窓ガラスに止まっていました。
羽根はぼろぼろで、もうすぐ命が尽きかけているのを感じました。

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(日付が2000年になっていますが間違いです^^;)
それでもその姿が凛として美しく、写真に撮らせてもらいました。
調べてみたらウスキツバメエダシャクという蛾の一種で、
先日おはなししたマダラエダシャクさんの仲間です。
不思議なご縁だな~と思いました。

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数時間後、なんともう死にそうだったウスキツバメエダシャクが
卵を産んでいるではないですか!

おはなししてみました。

私「どうしてここに卵を産んだの?」

ウ「ここが安全だってわかったから。」

私「安全だと思う?」

窓ガラスの目立つところに産んであって、果たして安全なのか心配です(^^;)

ウ「あなたは決して卵を取らないってわかったし、
  子供達を見守ってくれる。
  たとえ私が死んでも、秋が来て、冬が来て、春が来て、
  子供達は産まれ続ける。
  命は受け継がれていく、ずっと。

  だから私たちは産み、育て、生きる。
  それがずっと輪のように続いて命は廻っているよ。
  輪廻のように。それが永遠の命。

  虫達は本当はすごく長生き。
  その一つ一つがつながって、永遠に生きていると思っている。
  個と群れが一つの流れになって生き続ける。

  人間も本来はそうなんだけど、大きな群れの意識が
  全体を大切にしていないし。」

私「そうかもしれないね。
  コロナで世界中、日本中も分断されていて、
  価値観の違いや対立、物別れも起きているよ。」

ウ「病気(ウイルス)は一つの流れでしかない。」

私「では虫達はそれに対してどう生きるの?」

ウ「耐性をつけるために今の遺伝子を変異させて、
  次世代につないでいく。
  私たちにはそれが可能。
  命が短い分、環境に適応する能力が強いから。
  
  人間は長く生きている分、それが出来ない。
  でも心を適応させたらいいと思うよ。」

私「そうだね。どんなふうに?」

ウ「次の時代に何を残せるかを考えること。
  私たちは遺伝子、適応力。
  人間は科学の力でも、心の中でも、いつも次の世代を思って、
  環境と心を守っていったらいいよ。
  生き抜くために何が大切かを常に考えて。

  心があたたまるもの
  人を癒すもの
  愛や絆とかそういうものをあたためて
  拡げていったらいいんじゃないのかな。
  それは大きく広がって、環境をも変えるよ。
  みんなが生きていくためにね。」

私「どうもありがとう。」

ウ「私は行くね。子供達をよろしくね。
  次の世代を大事にね。
  生きて、生き続けるんだよ!」

ウスキツバメエダシャクさんは翌朝まで卵に寄り添っていました。
そしてお昼になる少し前、もうそこには卵だけが残されていました。

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私は彼女の子供達を託されました。
それから毎日、台所の窓にある卵達を見守っていました。

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そしてなんと!2週間ほどして、卵が白くなっているのを発見しました。
よく見るとすでに孵化して空になっています(驚)
卵のまま越冬して、春になって孵化すると思っていたのでびっくりです!

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そして今日、最後の卵が孵化して、小さなシャクトリムシが窓を歩き出しました。
その大きさは3ミリもない小ささです。
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(小さすぎてボケボケですみません・・)

それでも一、二、一、二、と掛け声をかけているように体をのびつ縮みさせて
懸命に前に進んでいます。

写真を撮らせてもらった後、このシャクトリムシさんの行く末に幸運を!と
応援して、その場を後にしました。
しばらくして見てみると、もう窓にはシャクトリムシの姿はなく、
空になった卵だけが残されました。

ウスキツバメエダシャクさんの子供達は全部孵化して、無事に
巣立っていきました。
これから季節は冬に向かいます。
頑張って越冬して春を迎えてほしいです。
彼女の子供達がたくましく命をつなげていってくれますように。

そして私も、生き続けるために何が大切なのかを常に考え、
心の中で大切にして、自分の糧にして生きていけたらと思います。

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シンジュサンのおはなし~いつも思うこと、心を寄せること [虫のおはなし]

<2020年6月15日の出来事です。>

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夕方、裏庭に回ったら壁に大きな美しいガがとまっていました。
シンジュサンです!
シンジュサンに出会えたのは二度目です。

☆神樹蚕(シンジュサン)のおはなし~森からのメッセージ
https://nijino-ehon.blog.ss-blog.jp/2018-06-05



羽化したばかりなのか、羽根を大きく広げています。
右側の一部の羽根が欠損していましたが、
飛ぶのには支障がなさそうでよかったです。

前に訪れてくれたときは、山の神様からのお使いでした。
今回も大切なメッセージを持ってきてくれた気がします。
シンジュサンとおはなししてみました。

シ「私はあなたに伝えに来たんだよ。
  山の神さまのお使いだよ。
  虫が話したがっているよ。
  ひとつひとつ言葉を紡いで、
  森の言葉を伝えてごらん。
  そしてそれが歌になる。
  今、自然に起こっていることが。

  私たちの数は減っている。
  だからメッセージを拾ってごらん。
  あなたの耳に届くその声。
  それは私たちからのメッセージ。
  今起こっていることを伝えよう。
  訪れた虫には耳を傾けてごらん。
  地球のメッセージが聞こえるよ。」

私「どうもありがとう。  
  シンジュサンはモスラに似ていますね。」
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最近NHKの番組で、モスラのテーマ曲を作曲した
作曲家のことを放映していました。
モスラの曲はインドネシア語で、歌詞の内容は
平和を大切にしようというメッセージでした。

☆モスラの歌の歌詞は映画オリジナルの創作言語かと思いきや
本物の“インドネシア語”だった「モスラを崇め尊ぶ心溢れる詞で震えた」
https://togetter.com/li/1202285



シ「私たちは愛情深いガの仲間。
  毛がフサフサなのも、優しい外見なのも、
  気持ちが温かいのも、私たちが自然を愛しているから。
  
  なんだか命が小さく乏しくなっているく。
  以前のように活気がない。
  私たちは取り戻したい。
  虫に自然に仲間
  鳥にけものに人間
  以前のように活気があったらいいと思う。」

 私「そうだね。虫も少なし、燕の渡りも遅かったし、
   自然に活気がないと思うよ。」

 シ「私たちは取り戻したい。以前の活気を。」

 私「それにはどうしたらいいと思う?」

 シ「私たちの美しさを知ってほしい。
   外からの美しさでもいいの。
   きれい、かわいい、面白い。
   心を寄せて興味を持ってほしい。
   夜の夕べに窓に止まった虫の美しさ、音色、
   心を寄せてくれたらそれでいいよ。
   関心を持たれないのが一番悲しい。

   森の隣人は今日も生きている。あなたの隣で。
   そう思ってくれているだけでもいいんだよ。

   シンジュサンは森に帰る。
   今日話せて嬉しいよ。
   心の中で話しかけてくれたらそれでいいんだよ。」

私「ありがとう。読んでくださる方にお伝えするね。

シ「シンジュサン、森へ帰る。
  嬉しい。たくさんの虫が喜ぶよ。
  綺麗な姿を見せに来るよ。
  そうしたら褒めて、可愛い、綺麗って思ってね。  
  それだけで充分力になる。
  
  自然は相互のエネルギー。
  お互いを思いやって力になる。
  虫も人も自然もけものも
  お互いが力の輪になる。
  思いの輪が力になる。
  
  シンジュサン、ありがとう。
  森に帰るね。」

  シンジュサンは夜の間に森に帰ったようです。
  朝になったらなくなっていました。
  
  シンジュサンの言葉で、「M・エンデのはてしない物語」のことを思い出しました。
  「はてしない物語」に出てくる登場人物は、人々や子供たちが童話や物語に
  興味を失い忘れ去られてしまうと、その存在が虚無に飲み込まれて
  いなくなってしまうということでした。

  私たちが自然やいきものたちに関心を失ってしまうと、
自然や生き物たちの 活気がなくなってしまうとシンジュサンは言いました。

  彼らの存在に目を向けて、常に心を寄せていること。
  彼らにどんな変化が起きているか気にかけること。
  それが自然や生き物たちをまもり、活気づかせていくことかもしれません。

  自然を守るということは、難しく大変なことではなく、
自分の家族を見守るように、 常に思い、
心を寄せ関心を持ち続けることだと思います。

  そしてそれがお互いを思いやること、想いが力の輪になること、
  エネルギーが循環して、お互いを生かし合うことに
繋がっていくのかもしれません。


撮りだめ昆虫写真館2 [虫のおはなし]

前回の続きです(^^)

2019.9.14ノコアシゴマムシダマシ5.JPG
2019年9月14日 ノコアシゴマムシダマシです。
足先がノコギリみたいにぎざぎざで、クワガタみたいですね。
図鑑で検索しながら、トウカイコルリクワガタに似ているな~と
思いました。
虫の名前を探すのは楽しいひとときです♪

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カメラ目線でパチリ♪

2019.9.16セスジスズメ.JPG
2019年9月16日 セスジスズメの幼虫
スズメガの仲間の幼虫です。
スズメガの幼虫は角があるものが多いなあと思います。
角を前後に動かしながら前進していてかわいいです。

2019.9.20スズバチ5.JPG
2019年9月20日 スズバチ
泥で巣を作るハチです。
2019.9.20スズバチ4.JPG
同じく泥で巣を作るミカドトックリバチとよく似ています。
腹部に一対の黄色い班があるのがミカドトックリバチです。
この写真ではそれが見られないこと、2センチくらいの大きな
ハチだったのでスズバチだろうと判断しました。

2019.11.7オオカマキリ1.JPG
2019年11月7日 オオカマキリ
2019.11.7オオカマキリ3.JPG
じろり(笑)

2020.4.5朝日桜1.JPG
2020年4月5日 朝日を浴びた桜

2020.5.3お茶畑.JPG
2020年5月3日 早朝のお茶畑
春はこんな景色を楽しみながらクッキーと散歩しました。

2020.5.2シロテンハナムグリ4.JPG
2020年5月2日 洗濯物についてきたシロテンハナムグリ
2020.5.2シロテンハナムグリ2.JPG
かわいい目をしていますね(^^)

また撮りためられたら第三段~と続けていきたいと思います!


撮りだめ昆虫写真館1 [虫のおはなし]

昨年の春からゆっくり撮りためた昆虫写真をご紹介します♪

昨年夏は義母の入院や付き添い、介護と忙しい毎日でしたが、
日々会える昆虫とのひとときは私にとって癒しの時間でした(^^)
それぞれの虫とゆっくりおはなしする時間はなかったのですが、
虫と対話するような気持ちで撮ってきました。
そんな雰囲気が伝わってくださったら嬉しいです。

2019.6.17ノコギリカミキリ2.JPG
2019.6.17ノコギリカミキリ3.JPG
2019年6月17日 ノコギリカミキリ
ゴマダラカミキリとはまた違った渋い魅力で迫力です!
寡黙な虫さんでしたが、じっくりと写真を撮らせてくれました。
ダンディズムを感じる虫さんです。

2019.6.25ゴマダラカミキリ2.JPG
2019.6.25ゴマダラカミキリ4.JPG
2019年6月25日 ゴマダラカミキリ
カミキリムシの王様!と思っている虫です。
長い触角、ピカピカの甲冑に星のアクセント、
堂々たる存在感です。

2019.8.17ブドウトリバ3.JPG
2019.8.17ブドウトリバ2.JPG
2019年8月17日 ブドウトリバ
飛行機のような形をしたトリハガ科の一種。
不思議な形で思わず見入ってしまいました。

2019.8.19シロテンハナムグリ4.JPG
2019年8月19日 シロテンハナムグリ
洗濯物について中に入ってしまいました(^^;)
のんきな子で写真を撮らせてもらいました。
シロホシハナムグリというそっくりの虫がいるそうです。
見分け方は頭楯(口元のような部分)がへこんでいるのが
シロテンハナムグリ。
まっすぐ平らなのがシロホシハナムグリだそうです。
ちょうど判別できる写真があってよかったです!

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手に乗ってもらって

2019.8.19シロテンハナムグリ3.JPG
庭木に出てもらいました♪
2019.8.19シロテンハナムグリ7.JPG
でもまた乗ってきて、ちらりとカメラ目線(^^)
甲虫系はのんびり優しい子が多いです(^^)

2019.8.21アズチグモ.JPG
2019年8月21日 アズチグモのメス
白くて美しいクモです。

次回に続きます~。

2019年夏のおはなしリクエスト第ニ段~カマキリさんのおはなし [虫のおはなし]

夏のいきもの、なぜ?なに?リクエストの第二段に
ご応募してくださったのは、ちえさんとお庭の
カマキリさんです。

以前、ちえさんの猫さんとおはなしをさせて
いただいたことがあります(^^)

ちえさんはお庭で成長するカマキリさんをあたたかく
見守ってくださっています。

ちえさんからのご質問です。

写真はすべてちえさんが撮影なさったものです。
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庭で毎年子カマキリから大人のカマキリに
成長する姿を見せてくれてます。
今年初めて、庭の木にカマキリの卵を見つけました。
今は赤ちゃんカマキリが庭にいます。毎年、生まれて
大きくなって、というのを見るのが嬉しいから
質問させていただきたいです。

ちえさん・カマキリ卵(2019.7.16).jpeg

カマキリは毎年庭で世代交代をしているようですが、
卵を見たのは初めてなのです。
ちえさん・カマキリさん4(2019.7.16).jpeg
ちえさん・カマキリさん1(2019.7.16).jpeg
ちえさん・カマキリさん2(2019.7.16).jpeg
(カマキリさんがだんだん大きくなっています(^^)

わたしも虫が大好きで、先代のカマキリたちも、
秋になると家の中にいたりして、カメラを構えると
こっちを向いてくれたりと、楽しく交流しています。

わが家の庭と呼んでいるのは、家の南側の塀
と家の隙間のような狭いスペースです。

狭いスペースですが、金木犀、桃、ハナミズキの木が植わっています。
日除けがわりのゴーヤやプランターで和綿や藍も育てています。
そんな狭い庭で毎年カマキリが現れ、蝉の脱け殻なども見つかります
春にはメジロもやって来たりもします。
横浜ですが緑がたくさん残っている中の住宅街です。

(ちえさんがお庭の写真を見せてくださいました。
 大切にされているみどりの葉っぱがきらきらしていて、
 気持ちのいい風が感じられるような素敵なお庭でした。

 ちえさんとご家族のみなさまがお庭の植物を
 大切になさっている優しい雰囲気が伝わってきました。

 お庭の写真はプライバシーのため、ブログへのご紹介は
 控えさせていただきます。)
 
【 カマキリさんへのご質問です。】

うちの庭の住み心地はどうですか?

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ちえさんのお庭とカマキリさんを思い浮かべながら
話しかけてみました。

オスのカマキリさんが答えてくれました。

カ「鳥もやってくるけど、ここはすごく居心地がいいよ。」

私「どんなふうに?」

カ「みどりがいっぱいあって、隠れる場所もいっぱいある。
  僕達が食べる虫もいっぱいいる。

  ちえさんとお母さんは、僕達のためにあまり薬を
  使わないんだ。
  だから小さなダンゴムシとかクモとか、土に住む虫、
  毛虫やイモムシ、セミやチョウもいっぱいいるよ。
  僕らは食べるものに事欠かない。」

私「よかったね。ちえさんがいつもカマキリさんたちの
  成長を見守れて喜んでいるよ。」

カ「僕らはいつもここから代々巣立っていったんだ。
  ここにとどまったメスが卵を産んだんだ。
  カマキリは一人で生きるから、大きくなったら
  遠くに散らばる。
  僕ももう少ししたら遠くに旅立つよ。
  そして子孫を残すんだ。

  僕らが大きくなるまで、ここはゆりかごみたいに
  僕らを守ってくれた。

  ちえさん、お母さん、本当にありがとう。
  また僕らの子がここから巣立つよ。
  (来年も再来年も)
  小さな虫が育つには安心できる環境。
  ここはみどりのオアシスだよ。

  これからも僕らの子供達をよろしくね。」

私「今年は雨が多くて大変だった?」

カ「成長が遅れているよね。
  日差しも少ないから、植物にも虫にも影響が
  出ている。
  僕らも本当ならもっと大きくなって、秋までに
  もう一回くらい卵を産むものもいるんだ。
  でも今年は無理かもしれない。
  
  それでもしっかり生き延びて、小さな虫が
  増えすぎないよう狩人の仕事をするよ。
  狩っている虫は大変だけど、これからの夏、
  虫が爆発的に成長するのを願ってるよ。」

私「どうもありがとう。」

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☆ちえさんからご感想をいただきました。

千尋さん、この度は庭のカマキリさんと会話を
していただいてありがとうございました。

うちの庭で生まれたカマキリさんは全員が
ずっとここにとどまっているのではないのですね。
もう少ししたら遠くに旅立つとのこと。
今年はまだ梅雨明けしていなくて大変かもしれないけど、
無事お嫁さんを見つけて欲しいと思いました。

そしてうちの庭が虫たちにとって過ごしやすい場所に
なっていることがとても嬉しいです。

来年も再来年もずっとこの庭でカマキリの子供たちが
安心して育つことができるようにしていきます。

お話してくれたカマキリさん、千尋さん、ありがとうございました。

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ちえさん、心温まるご感想いただき、
どうもありがとうございます。

ちえさんのお庭のカマキリさんが立派に成長して
一人立ちしていっていけますよう応援しています。

これからもカマキリさんやお庭に訪れる虫や
鳥さんたちとの仲良く交流していってくださると
嬉しいです。
虫や鳥さんたちにもちえさんのお気持ちが伝わって
いると思います(^^)

小さな虫にとって大きな人間との関わりは命がけです。
出会った人間から発せられるエネルギーが攻撃的か
穏やかなものかを瞬時に感じ取っていると思います。
こちらが穏やかに接していると、虫たちも安心して
近くまで姿を見せてくれたりします。

ちえさんのお庭には、カマキリさんや虫たち、野鳥達を
いつくしむ気持ちにあふれていて、幸せに暮らせていると
思いました(^^)

ちえさん、カマキリさんとおはなしをさせてくださって
どうもありがとうございました!

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☆夏のいきもの、なぜ?なに?リクエスト、
 まだまだ募集中です!
 詳しくはこちらをご覧ください♪
https://nijino-ehon2.blog.so-net.ne.jp/2019-07-03


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