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ちびことの最期の日々④ [猫のおはなし]

☆お知らせ

セッションの受付を再開させていただきます。
ちびこが私に遺してくれた宝物を大切にして、
より一層、動物さんの心の架け橋になれるように
がんばっていきたいと思います。


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ちびことの最期の日々を綴っています。

7月8日

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ちびこは朝まで自分でトイレに行ったり、水を飲んでいました。
午後になると、寝たままおしっこをしてしまうことがありました。
そこで蒸しタオルできれいにしてあげると、目を細めて気持ち
よさそうにしていました。
水でぬらして軽く絞ったタオルをビニール袋に入れて、
レンジで1~2分チンするだけで簡単に出来ます。
タオルを広げるときは火傷に気をつけてください。
ちょうどいい温度になったら拭いてあげます。

この蒸しタオルは介護してもらっている動物さんがみんな
気持ちいい~と喜んでくれます(^^)
みなさんもやってみてあげてくださいね。

また日に何度か口元においしそうなものを持っていきましたが、
やっぱりいらないと食べてくれません。
(私も結構しつこいです^^;)

ちびこに「食べ物のにおいで気持ち悪くなるから」と断られてしまいました。

もし寝たきりになったら、注射器でお水を飲ませるのはOkをもらえました。
よかったです。
ほかに希望を聞いたらこう答えてくれました。

ち「タオルの蒸し蒸し嬉しいな(^^)
  あとはいつもどおりでいてくれればいいよ。
  みんながそばで遊んでいるのが嬉しい。」

やっぱりいつもどおりが一番嬉しいんですね。

食べていないこと、あまり自力でも飲んでいないことが心配でした。
点滴をしていないせいで脱水や吐き気も心配でした。

ちびこは時々、咳き込むようなしぐさをして、
よだれが出ることがありました。
少し吐き気があるようでした。ですが何も食べていないので
吐くことはありませんでした。

時折そういうことがありましたが、おおむね穏やかに過ごすことができました。
だんだんと体をからっぽにしていって、枯れ木のようになって旅立つことを
目指しているように思えました。

以前、病院の義父に付き添っていたとき、先生から点滴をするかどうかを聞かれました。
義父はもう天国が間近な状態でした。
消化器内科の先生は点滴をしてあげたそうでしたが、緩和ケアの先生は
点滴をすることで、肺に水がたまったり、足にむくみがでて苦しい場合が
あることをおはなしてくれました。
少しずつ体の機能が低下していって、意識も朦朧と眠っていることが
多くなってくるそうです。
それは苦痛なことではなく、何もしないことが穏やかなお見送りにとって
大切なことかもしれないことも教えていただくことが出来ました。

私達家族は、点滴をすることはしないで見守ることを決心しました。
時々、口を湿らせてあげたり、好きなアイスクリームを一口だけ
食べてもらったり、味わうことも楽しんでもらいました。
その後、義父は苦しむことなく、穏やかに眠るように旅立ちました。
義父との経験がなかったら、ちびこの決断に迷いが出たと思います。

枯れ木のように自然に旅立っていくことは苦痛ではなく安らぎである。

このことを教えてもらえた貴重な経験だったと思います。

私はそのことを思い出して、ちびことの最期の日を迎えました。

7月9日
ちびこはトイレは寝たままになることがあっても、自分で歩いていって
水を飲み、好きな場所に移動して横になっていました。

横になっていることが多くなってきたので、2時間おきに注射器で
水を少しだけ飲ませるようにしました。
飲み水にも入れていたフラワーレメディのレスキューレメディや
ホメオパシーで、ちびこの助けになりそうなものを数種類ブレンド
したお水です。
私も同じものを飲んで気持ちを整えるようにしました。

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午後になると歩くのが大変そうになってきました。
それでもしっかり顔をあげたり、自分で寝返りを打てるので
立派だったと思います。

ちびこの様子から、夕方から夜にかけて旅立つような気がしました。

ちびこと話してみました。

私「体調はどう?」

ち「体がもう動かせなくなってきている。
  頭を上げるのも大変。」

私「吐き気とのどの渇きは大丈夫?」

ち「もうそれも感じなくなってきている。
  体はもう天に向かっている。
  もうすぐ天国に行くよ。
  この音楽いいねえ。癒される。」

部屋にはクラシックピアノの音楽を流していました。
ちびこは「月の光」がお気に入りのようでした(^^)

私「ずっと音楽をかけていてほしい?」

ち「ずっとかけててほしい。天国に行く助けになるよ。」

私「ちびこが最後に私達に伝えたいことは何?」

ち「心と体は密接につながっていること。
  体がついていける速度で生きること。
  そうすれば心も体も魂も同じ速度で生きられる。
  それは人生にとってしあわせ。
  私はそうして生きてきた。
  最期を自分で決めたのもそう。

  私が食べなくなって辛かったと思うけど、
  これ以上体が大変にならないように
  発作や肺水腫にならないように食べるのも
  点滴もやめてもらったの。

  時間はかかったけど、体から栄養と水分が抜けて
  枯れ木のように軽くなって、天国へ行く準備をした。
  心と体と魂と共に天国に行くことなの。

  だから心配しないで。
  私は精一杯生きた。
  これ以上はもうないというくらい。
  悔いはないよ。

  生きているときは難しいけど、
  心と体を魂を大切に生きてね。
  それは決して人生を裏切らないから。
  それが私の伝えたいこと。

  みんなと幸せに生きてね。
  ありがとう。」

私「私達家族と過ごしてくれてありがとう。
  一年も闘病をがんばってくれてありがとう。
  もういつでもちびこが行きたいときに
  天国に行っていいよ。」

ち「今日中に旅立つよ。心配しないで。」

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その後、ちびこは横になって安らかに過ごしました。

午後6時ごろ、ちびこの呼吸が最期の旅立ちに近く大きく深くなってきました。
そして軽く痙攣が始まりました。
私はこのまま痙攣がひどくならないように祈りながら、ちびこの体をなでながら
私のガイドの白龍に来てもらって一緒にヒーリングを送りました。

あたりが白い光に包まれたように思えました。
白龍のおかげか、痙攣はすぐに治まり、そのままちびこは眠るように
穏やかに天国へと旅立ちました。

何度も蒸しタオルで拭いていたので、ちびこの毛はふかふかで、
17歳で一年間闘病していたとは思えないほどきれいでした。
お顔もとても安らかでした。

最後の4日間、私が一番心配だったのは痙攣の発作が起きることでした。
猫こたくんや愛犬ココアは、旅立ちの2日間ほど痙攣の発作で苦しかったからです。
ちびこはそれをよくわかっていてくれました。
最後の最後まで痙攣の発作が起きないように、旅立ち
のときですら
ほんの少しの痙攣ですう~っと逝ってくれました。

他の動物たちは、旅立ちの前日までは点滴をしたり食べてくれたり、
食べさせるのを許してくれたり、あれこれお世話をさせてくれました。
こんなに何もさせてくれない、ぴしっと見守ることの大切さを
教えてくれた子は初めてです。

自分の旅立ちを自分で決めて、最後まで気丈で立派なちびこでした。

この気高い猫のことを私は一生忘れることはないと思います。

ちびこの旅立ちはちびこのものです。

みなさんの動物さんの旅立ちは、みなさんと動物さんのものです。

どれひとつとして同じ形はなく、どの一生も旅立ちもすべて尊くて美しいです。

私は祈りの気持ちを持たずにはいられません。

動物達はどうしてこんなにも気高くて純粋で尊い存在なのだろう。

みなさんにとって、出会えた動物さん、家族になってくれた動物さん、
彼等との時間、彼等の生涯、彼等の旅立ちのすべてが
かけがえのない贈り物なのだと思います。

そのすべてを両手に抱いて、花いっぱい、
愛と感謝をいっぱい抱いて、
いつの日か 天国に送り出してあげてください。

ちびことの最後の日々はこれでおしまいです。

最後まで読んでくださって、本当にどうもありがとうございました。


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