SSブログ

マダラエダシャクさんのメッセージ~命の多様性と生き残り戦略 [秋のいきもの、なぜ?なに?リクエスト]

秋のいきもの、なぜ?なに?リクエスト第一段です。

いつもお世話になっているがんもどきさんから、
写真とともにこんなメールを
いただきました(^^)

=============================
がんもどき様・マダラエダシャク.jpeg

この蝶ではなく、蛾なのかな?
義母が写真を送ってきたのですが、玄関に止まっていたそうです。
この模様が 猫!!っていうの(笑)
だから送ってくれたんですが。
蝶と蛾の違いもわからないし、色目だけなのかな?
可愛い模様!!
でも、わたしには 猫には見えないのです。
でも、娘も夫も、納得していました。
蛾のこのコ、蛾と呼ばれるコたちにも ステキな模様が沢山あると思います。
このコは 自分で姿を見ることができないけれど 綺麗でしょう!って誇らしく 
見せつけているのかな?
蛾って聞くと 人は 差別するけれど 本人たちは 美しいでしょ!って
見せてくれているのかな〜?
ちなみにこのお写真のコはしばらくこの場所にいてくれて ご近所の人たちも 
喜んで見にきたそうです。

================================

昆虫図鑑で調べてみたところ、マダラエダシャクという蛾の種類である
ことがわかりました。シャクトリ虫の成虫です。
このマダラエダシャク、色んな種類があって細かい特徴を見て判断する
ようです。
ヒメマダラエダシャクか、ユウマダラエダシャクかと思ったのですが
難しい・・・
そこで、マダラエダシャクさんとしておはなしをさせていただくことにしました。

がんもどきさんやご家族の皆様、ご近所のみなさんがかわいい模様(^^)と
思ってくださった模様は、鳥の糞に擬態しているそうです。
この擬態をすることで、天敵から身を守っているのだそうです。

このマダラエダシャクさんは鳥の糞というより、両目があってお顔のような
かわいい模様ですね。
自分の模様をどう思っているのか聞いてみました。

私「マダラエダシャクさん、模様が綺麗だから見せてくれたの?」

マ「私たち、糞の模様って言われるけど、私はこの模様気に入ってるの。
  私は特に対に綺麗に模様が出て、目みたいでしょ。
  これで天敵をごまかせるとも思ってるの。
  だからあまり怖がらずに模様を見てもらった。」

私「みんな、猫の顔みたいだって褒めていたよ。」

マ「それは嬉しいなあ。模様が目に見えてほしかったから。
  私の子供達もこんな模様になるといいなあ。

  これから卵を産んで冬越しするの。
  今、蝶だったり蛾だったりするものは、みんな卵に託して
  秋に死ぬんだよ。
  だから怖くはないし、嬉しいの。
  
  特に綺麗な模様に生まれた私は、この遺伝子を残せるのが嬉しい。
  私の子供達のはもっと綺麗になってほしい。
 いつか糞ではなく目玉だと思ってもらえるように。
  世界をこの目でしっかり見られるように。
  隠れているより安心していられるように。
  強いものが生き残れるように。」

  マダラエダシャクさんは、糞の擬態よりも天敵の目玉に見えることで、
  もっと安心して生き残れるようになっていきたい、子供達にそう
  なってほしいと願っているそうです。
  
マ「命は進化の過程にあるから。常に進化していくものだから。
  変わっていかないものはこの世にはないの。
  いいことも悪いことにも変化があるから世界は続いていくんだよ。
  その波を乗り越えて、命は変化して進化する。
  私たち虫はそうやって生きてきたの。」

私「すごいね!昆虫4億年の歴史だもんね。」

マ「これからも地球がどんなことになっても虫は生き延びていくよ。
  あなたたちもたくましく生きてね。」

私「ありがとう。ところで虫は寒さは感じるの?」

マ「寒さ、暑さ、温度で蛹になったり、羽化したり、冬眠から
  目覚めたりしてるよ。
  季節や温度にあわせて、成長の時期も変える。
  天候によってもね。
  私たちは自然とともに生きているから。」

私「そうなんだね。どうもありがとう。」
  
===========================

マダラエダシャクさんのメッセージについて、
がんもどきさんからご感想をいただきました。

===========================

とても感動してしまいました。
マダラエダシャクさんの想いが伝わってきて うるうるしました。
わたしが思っていた以上に 虫たちの考えが深く 驚きました。
模様が目に見えたことに喜び、その遺伝子を子供たちに残せると喜び、
死ぬことを恐れず 命を全うする姿に 心から感動しました。

マダラエダシャクさんの母としての強い想いに尊敬しかありません。
胸を打つようなマダラエダシャクさんのお返事にしばらく 
放心してしまいました。

虫の苦手なわたしですが これから 見方が変わりました。
苦手なものは苦手ではありますが 触ることは無理でも 
心の中でも 元気? とか
寒いね!暑いね!とか、今日も良い日になるといいね!とか 
話しかけてみたくなりました。
返事は聞こえませんが(笑)

すごーくすごーく いいお話でした!!
千尋さん ありがとうございました!!

=========================

がんもどきさんがマダラエダシャクさんのメッセージで、
苦手だった虫への思いが変わってくださって、私もとても嬉しいです(^^)

短い命を懸命に生きている虫達。
短い命で世代交代ができるからこそ、住む環境や天敵に合わせて
どんどん遺伝子を進化させて生き残れる対策をしてきただろう虫達です。

大きな目玉に見せて天敵を驚かせるようになれれば、鳥の糞に擬態
しているときよりも安心して過ごせるようになると思ったその感覚は
素晴らしいと思いました。

確かに目玉に見せている蝶がいます。

フクロウチョウというすごいチョウがいました!

カラパイア 不思議と謎と冒険のページでから
☆フクロウの目玉にそっくり!色も似ている「フクロウチョウ」 の完コピっぷりが凄かった。(昆虫画像)
http://karapaia.com/archives/52185701.html



このフクロウチョウは身を守るために究極に進化していった姿だと思います。

フクロウチョウも最初はあまり目玉が目立たなかったのかもしれません。
そのような中、このマダラエダシャクさんのような個体が努力を重ね、
自分の子供達がもっともっと安心して生きていけるようにと進化した
結果、このような姿になれたのかもしれませんね。

いつの日か、日本のマダラエダシャクという蛾が、数年後、数十年後、
目玉に擬態した珍しい蛾として紹介されているかもしれません。

目玉以外にも枯葉や木、毒のある個体に擬態している生き物も
色々います。

なんと個体数に合わせて性別を変える種もいます。
魚のグッピーやクマノミなどがよく知られていると思います。

NHKの科学番組で紹介されていたのですが、メスのX染色体のみなのに、
オスが生まれるトゲネズミが紹介されていました(驚)

北海道大学 理学部生物化学科のページから
☆トゲネズミ ~Y染色体がなくなってもだいじょうぶ。オスはしたたかに残り続ける~
https://www2.sci.hokudai.ac.jp/dept/bio/research/1076



命の多様性のすごさをあたらめて感じ入りました。
長い歴史の中で、地球環境には多くの変動があったと思います。
いきものたちは、ずっと次世代に命をつなぐことに使命をもって
挑んできたのだと思います。

現在ますます地球環境が厳しくなっている中、いきものたちは
今もそしてこれからも命をつないでいく歩みをずっと止めないで
生き続けていくのでしょう。

人間も見習っていかないとですね!
なんだか勇気が出てきました(^^)

命について深いことを考えるきっかけをくださった
がんもどきさん、マダラエダシャクさん、
本当にどうもありがとうございました!

nice!(0) 

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。