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カルガモ母子の感謝のしるし [鳥のおはなし]

猛暑が続いていますが、みなさん、お元気でいらっしゃいますか?
静岡は連日35度以上の日々で、昨日は県内の浜松で日本一の暑さに
なってしまいました・・・嬉しくない日本一です。

そんな毎日でも、お盆を過ぎた今日の日差しはちょっと和らいだものに
感じられ、夜は秋の虫の音が聴こえてきます。
季節は移り変わっているんですね・・・

この6月にある公共施設の人工池に突如現れたカルガモ母子さんと
おはなししました。
9羽のヒナを連れて池で過ごしていたお母さんですが、ある日突然、
ヒナを連れていなくなってしまいました。
ずっと見守ってくれていた友達のKさんはとても心配しました。
私も母子さんを見に行って喜んでいましたので、カルガモ母さんと
おはなしをしたら、川に引越ししたとのことでした。

その時の記事がこちらです。
☆カルガモ母さんのおはなし(追記あり)
https://nijino-ehon2.blog.ss-blog.jp/2020-06-17

そして2ヶ月・・・
昨日の早朝、散歩中の私に会いに、カルガモ母さんが成長した子供たちと
会いに来てくれました!
何気なくのぞいた川にカルガモが4羽いて、話しかけてみたらあの母子さん
だったんです!心配してくれたKさんのことも覚えていてくれました。
IMG_20200816_071339.jpg
一番左側にいるのはお母さんです。
他の3羽は子供達です。お母さんより尾羽根が短いです(^^)
白い羽根がはっきり見えるのはオスです。

翌日、ゆっくりカルガモ母さんとおはなししてみました。

カ「あなたたちに会いに来たの。」

私「大きくなったヒナを見せに来てくれたんだね!」

カ「あなたがいつもあそこを通るって知ってたから、見つけてもらいやすい
  場所にいた。子供達、大きくなったでしょ。」

私「すごく立派になったね!」

カ「もう少ししたらお別れだよ。私はもう十分立派に育てた。
  秋までにエサは豊富にあるし、来年はつがう相手を見つけて、
  この子たちも大人になる。
  かつての私がそうしたように、困難を乗り越えて子育てをして、
  この喜びの日を迎えるの。

  子供達が一羽一羽巣立っていく様子は、何者にも変えがたい喜びなの。
  私は生きていてよかったと思う。
  
  子を想う気持ちは人間も同じだと思う。
  ただ私たちは試練が大きいから、早く大人にならなくてはいけない。
  池からすぐに出発したのも、大きな風や雨がくるのがわかっていたから。
  
  私たちにとっては、自然災害は自然の中で守られる。
  私たちは人工物のそばにいるより、子供達の成長には川や海のそばを選ぶ。
  そうして多種多様ないきものと出会って、心を豊かに、体を強くしていくの。
  
  経験に勝る宝はない。
  すべて私たちの生きる糧となる。

  だから人間達も今のこの経験(新型コロナウイルスの経験)を決して
  無駄にはしないで。
  次の時代を生きる智恵を身につけて、生き延びてほしい。

  そして、私が子供を巣立てさせるように、自分の家族と自分自身を
  次の時代に羽ばたかせてね。

  応援してくれて ありがとう。
  見守ってくれて ありがとう。

  その気持ちはいつも私たちに届いていた。
  何かを大切に思う気持ちは尊い。
  種を超えて応援の力ちなる。
  この友情は忘れない。

  私たちを見守ってくれた人たちによろしく伝えてね。
  子供達の姿が感謝のしるし。

  私たちは生きていくよ。今も、これからも。
  あなたたちも生きていってね。」
  
各地でカルガモ母子のお引越しがニュースになります。
あたたかく見守る気持ちはちゃんと届いているんですね(^^)
カルガモ母子が成長のために自然の多い場所に引越しして、
経験を重ねて大人になり、、数多の試練もすべて
次の命をつないでいくためなんですね・・

この新型コロナウイルスの経験も、自然界を生き抜く人間の
試練のひとつだとカルガモ母さんは言いました。
同じく家族とともに生き抜く仲間として、エールを送ってくれました。
種は違っても、同じ地球に生きる仲間として。

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