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カルガモ母さんのおはなし(追記あり) [鳥のおはなし]

お友達のKさんからメールをいただきました。

20200616_カルガモ.jpg
Kさんからいただいた写真です。

ある施設の人工池にカルガモの親子がいるそうです。
そこは周囲にみどりがあまりなく、隠れる場所も
餌も少なそうで、カラスが狙っていて心配です・・
という内容でした。

施設の職員さんたちは特に何か対策を講じることは
ないそうで、ますます心配なさっていました。

そこでカルガモのお母さんとおはなししてみました。

カ「私はここを選んで子育てをしているよ。」

私「そこだと食べるものや隠れ場所がなかったり、
  カラスに狙われて心配している人がいるよ。」

カ「卵はここが安全だと思ったの。
  ヒナが孵ったらいつかは引越しするつもりだった。」

私「引越しできる場所はある?」

カ「川のほうにいこうと思う。
  早朝とか人がいない時間帯に歩いて移動する。」

私「人の手助けは必要?」

カ「必要ない。ここではヒナは育てられないし、
  (餌をもらったら)子供達は自立できなくなってしまう。
  歩いて遠くてもちゃんと移動するから大丈夫だよ。

  大騒ぎしてほしくない。
  そのほうが怖いから。
  
  早朝の明け方、人のいない時間帯。
  川を少し遡って、下れる道を探す。
  色んな天敵がいるけど、それを乗り越えることも
  生きるために必要なこと。

  この冒険は子供達を強くするし、隠れたり逃げたり、
  飛んだり、次のすみかに向かっていくことは、
  生きるために必要なの。

  大丈夫。見守っていてね。」

私「わかったよ。心配している人にもお伝えするね。」

実にきっぱりと手助けをお断りされてしまいました(^^;)

池の敷地内にカラスよけや隠れ場所、ヒナが大きくなるまで
餌をあげることができるかもしれませんが、人から餌をもらう
ことで大きくなったヒナは、将来自立できずに池にいついて
しまうかもしれません。
そうなると他のカモが集まってきたり、施設側も対処にもっと
困るかもしれません。


有名な三井物産の人工池から皇居へのカルガモ親子のお引越しです。

あたらしいすみかかの移動は本当に心配ですが、
カルガモ母さんの意思が一番自然で正しいことに思います。
その途中で危険があったり、カラスや猫、事故にもあうかも
しれませんが、それもヒナが立派に大人になるために必要な
経験みたいです。

ここは私たちも母の気持ちで見守ってあげましょう!とKさんに
メールさせていただきました。
Kさんはカルガモ母さんはなんて気高くて強いのだろうと
感動してくださいました。
そして、快く見守ってくださることになりました。

☆頑張れ! カモ親子のお引越しに『志村どうぶつ園』が密着
https://www.oricon.co.jp/news/2113106/full/



こちらの記事では、2キロ以上の距離を引越ししたそうです。

この施設のカルガモ親子も無事にお引越しできますように。
数々の試練を乗り越えて、ヒナたちが立派に成長できますように。
みなさんのあたたかい思いは、きっとカルガモ親子に届いて
いることと思います。

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あれからKさんからカルガモ親子さんがいません!という
ご連絡をいただきました。
カルガモのお母さんとおはなしをしてみたら、無事に
川にお引越しできたとのことでした。
お引越し前後に3羽のヒナがたどり着けなかったそうですが・・
6羽は元気だそうです。
今は河口のほうに移動しているそうです。
ご心配してくださったKさんに「ありがとう!」と
言ってくれました(^^)

カルガモの親子さんたちの成長とお幸せを応援しています!

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