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ジョウビタキのおはなし~70%の力で! [鳥のおはなし]

先週、山すその散歩道でジョウビタキに話しかけられました。


Daurian Redstart (male) / coniferconifer

ジョウビタキのオスです。(おかりした写真です)

先にジョウビタキの渡りについてご紹介いたします。

日本野鳥の会の「見つけて!ジョウビタキ」
のページから引用させていただきます。
https://www.wbsj.org/activity/event/dr-campaign-201912/


「春から夏の間は、中国の東北部やチベット、
ロシアの沿海地方で子育てをし、秋になると、
日本、中国南部に渡って冬を越します。
日本では10月下旬頃からよく見られるようになります。
スズメほどの大きさで、約2千キロもの旅をしているのです。」

そんなジョウビタキが今の人間界を心配して、
日本海を渡るときのおはなしをしてくれました。

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ジ「今、人間は何でおかしいの?」

私「どんな風に感じるの?」

ジ「人があんまり出てこない。よそよそしく見える。
  楽しそうじゃないよ。」

私「今、人間界に怖いウイルスが蔓延していて、
  たくさんの人が病気になっていて、みんな
  うつるのが怖いんだよ。」

ジ「病気が怖いんだね。
  タカやノスリが怖いんじゃないんだ、
  僕達みたいに。
  目に見えないものは本当に怖いね。」

私「不安に押しつぶされそうになっているよ。」

ジ「目に見えるもののほうが怖くない。
  僕らは危険が身に迫るとすぐわかるし、
  自分で切り抜けられる。
  でも飢饉とか天候とか自分の手に負えない
  ことでは、それが過ぎ去るまで待つしかないんだ。

  海を渡るとき、僕らは考える。
  今が潮時か、待つときか。
  それは風の流れを読み、潮の香りを嗅いで
  自分の命を乗せていいか考える。
  一世一代のときなんだ。

  一度海を渡りだしたら止まらない。
  休める島があるまでは。
  運を天に任せるんだ。」

私「その通りだね。
  今、人間もこのウイルスが無事に過ぎ去って
  くれるよう、運を天に任せているよ。」

ジ「渡りのとき、僕達は最善を尽くしている。
  自然には逆らえないけど、僕らの経験や知識、
  自分の体力を判断して、今日はどこまで飛ぶかを
  決めている。

  君ら人間は僕らより知恵や力があるのだから、
  今日、自分を、自分の力でどこまで運ぶのかを
  決められるはずだよ。

  体力を過信してはいけない。
  自然を甘くみてもいけない。
  両方のバランスをとって、最善を尽くすんだ。
 
  自分の体、自然とウイルス
  そのどちらも天秤にかけて、休むとき
  動くときを決めるといい。
  決して無鉄砲になってはいけない。
  自然に負けて命を落としてしまうからね。

  何より自分の体力を過信しないこと。
  70%の余力を残しておくんだ。
  常に闘えるように。
  70%温存しながら休みを作って
  繰り返し飛んでいく。
  そうすればどんな長い距離でも飛んでいける。
  
  決して50%まで使ってはいけない。
  すぐに底をついてしまうからね。
  70%の力で維持できるように気を配って
  毎日進んでいけば、きっとこの闇は
  抜けられるよ。
 
  僕らはそうやって飛んできた。
  そしてそうやって飛んでいく。
  いつも 今までもね。
  自分の70%を大切にして
  信じるといいよ。」

私「どうもありがとう!」

スズメほどの小さなジョウビタキが年に二回、
日本海を渡るのは、まさに命がけのことだと思います。
自分の命を風に乗せるために、70%の力を
常に残しておくこと。
50%ではいけない。70%の余力なんだと。
そうすれば果てしない大海を渡りきることができる。

それはまさに新型コロナウイルスの海を渡りきろう
としている私たち人間にとって大切なメッセージでは
ないかと思います。

コロナウイルスを軽視したり、自分の体力を過信して
何でもないことのように行動することは、
自然を軽視して、命知らずの渡りをすることと同じと、
ジョウビタキは教えてくれました。

iPS細胞の第一人者の山中教授の「新型コロナウイルスの情報サイト」の
TOPページにこんな言葉がありました。

☆山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
https://www.covid19-yamanaka.com/index.html



「新型コロナウイルスとの闘いは短距離走ではありません。
1年は続く可能性のある長いマラソンです。(中略)
一人一人が、それぞれの家庭や仕事の状況に応じた
最速ペースで走り続ける必要があります。
国民の賢い判断と行動が求められています。」

まさに私たちそれぞれが、ジョウビタキのように
最善を尽くして自分のペースで日本海を渡りきること、
それが自分と家族、大切な人たちを守ることに
つながっていくと思います。

自然とウイルス、自分の体力を天秤にかけて、
動くべきとき、休むべきときを見極めてください。
70%の力で、70%のペースで、この大海を
渡りきれると信じて、希望をもって進んで
いってくださればと願っています。
  

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